NVIDIA、GPUによるクラウドコンピューティング基盤を発表

NVIDIAとmental imagesは、GPUをベースとしたクラウドコンピューティングソリューション「NVIDIA RealityServer」を発表した。インタラクティブでフォトリアリスティックな3Dアプリケーションが提供可能になるとしている。

» 2009年10月23日 17時05分 公開
[ITmedia]
irayテクノロジーで処理された画像。こうした高精細な3Dを活用したアプリケーションの登場につながるか

 NVIDIAと、NVIDIAの完全子会社でレンダリング技術に強みを持つmental imagesは米国時間の10月20日、「NVIDIA RealityServer」を発表した。同社はこの製品をGPUによるクラウドコンピューティングのプラットフォームであるとしている。

 同製品は、NVIDIAのGPU「Tesla RS」を搭載したサーバとmental imagesのRealityServerソフトウェアという組み合わせで構成される。レイトレーシングの部分にmental imagesの「iray」テクノロジーを利用。計算量が多くなりがちなレイトレーシングだが、NVIDIA GPUの大規模並列CUDAアーキテクチャを活用し、光と物質の相互作用を物理演算でシミュレーションしながら、フォトリアリスティックな画像を正確に生成できるという。これを利用し、インタラクティブでフォトリアリスティックな3Dアプリケーションを提供できるようになるとしている。

 製品の発売は11月30日の予定で、同日に、開発者向けのRealityServer 3.0ソフトウェアを無償で公開予定であるという。

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