Windows 7には大満足、MSのバルマーCEO

米Microsoftのスティーブ・バルマーCEOが来日し、Windows 7の動向や開発投資などについて語った。

» 2009年11月05日 12時55分 公開
[國谷武史,ITmedia]
バルマー氏

 米Microsoftは11月5日に都内で記者会見を開き、来日したスティーブ・バルマーCEOがWindows 7や製品およびサービス開発への投資などについて説明した。

 冒頭、バルマー氏は技術革新がもたらす生産性向上や新しいユーザー体験などのメリットを強調し、10月22日までに世界でリリースしたWindows 7がこれらを体現する最新製品になると述べた。

 同氏によれば、Windows 7リリースと同時に導入に踏み切った企業が230社あり、同OSを搭載するPCが670モデル登場した。リリース後10日間での販売実績は過去のWindows製品を上回り、PCを含むハードウェア製品の売り上げが20%増えたという。

 同氏は今後5〜10年で推進する事業戦略についても説明し、「3スクリーン+クラウド」というコンセプトを掲げた。PCとテレビ、携帯電話の各プラットフォームとクラウド型サービスを結び付けたユーザー体験の実現を目指すとして、直近でリリースしたWindows 7やWindows Phone(Windows Mobile 6.5)、検索サービスのbing、2010年にリリースするOffice 2010が同戦略を推進する代表的な製品だと述べた。

 同氏はまた、研究開発分野へ95億ドル規模の投資を行うと表明し、PCおよび携帯電話向けWindowsの次期バージョン、Windows Azure、SQL Server、Officeといった製品およびオンラインサービスの拡充を推進する。Windows 7でサポートしたタッチ操作のように、今後は音声認識も含めた人間の直感操作を実現するユーザーインタフェースの開発にも注力するとしている。

バルマー氏が表明した開発投資の内訳

 これらの取り組みで実現するユーザー体験のイメージを、バルマー氏は次のように紹介した。

 「わたしはタイガー・ウッズが好きだが、彼のベストショットを見て、テレビやPCに“ビル!”と呼び掛ければ、自動的にビル・ゲイツを呼び出してくれる。映像を見ながらビルと会話し、ウッズが使うボールのメーカーを知りたければ、画面をタッチするだけでどのメーカーのどの製品かをすぐに検索してくれる」

 最後にバルマー氏は、「Windows 7には大変満足しており、携帯電話分野でも良い製品が登場しつつある。コンシューマーや企業、学校、公共といったあらゆるユーザーに新しい体験を提供する製品およびサービスの技術革新を推進したい」と締めくくった。

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