IBM、コラボレーションの未来コンセプト「Project Vulcan」発表

IBMは「Project Vulcan」でLotus製品向け次世代機能を開発する。スタートレックのバルカン人のように論理的なコミュニケーションが可能になるかもしれない。

» 2010年01月19日 10時52分 公開
[ITmedia]

 米IBMは1月18日、米フロリダ州オーランドで開催の「Lotusphere 2010」において、コラボレーションシステムの“青写真”「Project Vulcan」を発表した。

 IBMはProject Vulcanで次世代コラボレーションシステムに取り組む。デスクトップ、Netbook、モバイル端末から利用できるクラウドおよびオンプレミスの環境にコラボレーションツールやソーシャルネットワークを統合した環境を構築する。同プロジェクトの主なテーマはソーシャル分析とビジネス分析で、こうした手法によって情報過多が原因で発生する問題を解決するという。

 同プロジェクトで開発した機能は既存のオープンなシステムで稼働し、コラボレーションアプリを開発するためのAPIが提供される。新機能はLotusLive、Lotus Notes/Domino、Lotus Connections、Lotus Quickr、WebSphere Portalに採用される見込み。

 Lotus Notes/Dominoのセールスを統括するエド・ブリル部門執行役(Business Unit Executive)のブログに掲載されているコンセプト画面を見ると、IM、メール、プロフィール、予定表などが1つに集約された、米GoogleのWaveのようなコラボレーションツールになるようだ。

 IBMはProject Vulcanの開発環境のβ版を2010年後半にLotusLive Labsでリリースする計画だ。

vulcan Project Vulcanのコンセプト画面

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