GoogleがWebアプリのオフライン化を実現する拡張機能「Gears」を終了し、HTML5への取り組みを強化すると正式に発表した。
米Googleは2月19日、Webアプリのオフライン化を可能にするオープンソースの拡張機能「Gears」をHTML5などのWeb標準に移行し、Gearsの開発は終了すると発表した。
同社が1月にリリースしたWebブラウザ「Google Chrome 4」ではGearsで実現してきた機能の多くをWeb標準でサポートしており、今後のバージョンでさらにGearsの機能をWeb標準のAPIに置き換えていくという。
Gearsは、Googleが2007年5月に「Google Gears」として公開したWebブラウザの拡張機能で、インターネットに接続できない環境でもWebアプリを利用できるようにするというもの。2008年にオープン性を強調するためGearsと名称変更された。GmailやGoogle Calendarなどのほか、Zoho MailなどサードパーティーのWebアプリでも利用されている。
HTML5への移行が軌道に乗るまでGearsのサポートを続ける予定だが、リソースをWeb標準対応に集約するため最低限のものになるとしている。もうすぐサポートを開始するバージョン3.6を含むFirefoxとInternet Explorer(IE)のサポートは続けるが、Mac OS X Snow Leopard以降のSafariのサポートは終了する。
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