Amazon決算、Kindle好調で2けた台の増収増益

iPad登場前夜のAmazonの1〜3月期決算は、Kindleが好調で売上高が46%増、純利益が68%増だった。

» 2010年04月23日 08時10分 公開
[ITmedia]

 米Amazon.comが4月22日(現地時間)に発表した第1四半期(1〜3月)決算は、売上高が前年同期比46%増の71億3000万ドル、純利益は同68%増の2億9900万ドル(1株当たり66セント)と、前期に続き大幅な増収増益となった。Thomson Reutersがまとめたアナリスト予測(売上高が68億ドル、純利益が1株当たり61セント)を上回った。

 ジェフ・ベゾスCEOは、「Amazon Web Servicesの加入者は増加を続けており、Kindleは引き続き当社のベストセラー製品だ。Kindle向けの電子コンテンツは今週50万本に達した」と語った。Kindleの競合と目されている米Appleのタブレット端末「iPad」は米国で4月3日に発売された。

 地域別では、北米地域の売上高が37億8000万ドルで前年同期比47%増、欧米や日本などの米国外での売上高は33億5000万ドルで同45%増だった。

 事業別では、メディア部門が26%増の34億3000万ドル、電化製品および雑貨部門が72%増の35億1000万ドルだった。電化製品および雑貨部門の売上高がメディア部門を上回ったのは同社創業以来始めてのことだ。Kindle本体が電化製品および雑貨部門の製品となっているほか、同四半期から、2009年に買収したオンラインシューズショップZapposの売り上げが反映されている。

 今後の見通しについては、第2四半期の売上高を前年同期比31〜44%増の61億〜67億ドルとみている。

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