Cisco、企業向けソーシャルネットワークシステム「Cisco Quad」を発表

UCシステムに注力するCiscoが、ビデオ会議や社内SNS機能を盛り込んだコラボレーションツール「Cisco Quad」、Webベースの「WebEx Connect IM」、動画撮影・共有サービス「Cisco Prosumer Video」を発表した。

» 2010年06月14日 08時02分 公開
[ITmedia]

 米Cisco Systemsは6月11日(現地時間)、コラボレーションツールの「Cisco Quad」ほか2つの企業向けユニファイドコミュニケーション(UC)関連製品を発表した。Quadは年内リリースの予定で、米AppleのiPadおよびiPhone版クライアントアプリも準備しているという。

quad Quadのプロフィール画面

 Quadは、音声と動画によるコミュニケーション機能、ソーシャルネットワーキング機能、プレゼンス機能などを統合したツールで、企業の社員は同ツールで社内で公開するプロフィールを作成し、社内の情報を検索したり、必要な技術を持っている社員を探して問い合わせたりすることができる。米MicrosoftのSharePointや米EMCのDocumentumなどのCMSを利用でき、音声チャットやビデオ会議には「Cisco Unified Communications」や「Cisco WebEx」のツールを利用する。Quadは8〜10月に米国、カナダ、英国、オーストラリア、ニュージーランドでリリースする予定。価格は公表していない。

 Ciscoは同社のSaaS型UCシステム「WebEx Connect」の新たなIM機能も発表した。Webブラウザベースで利用でき、クライアントソフトのダウンロードは不要。日本語を含む6カ国語に対応する。企業はIMのトラフィックをサーバ側で記録できる。

flip minopro Flip MinoPRO Camcorder

 同日発表の「Cisco Prosumer Video」は、ビジネス目的の動画の撮影・編集・共有システム。4時間の動画撮影が可能な「Flip MinoPRO Camcorder」と、撮影した動画をアップロード・編集・共有できるオンラインサービス「FocalPoint」で構成される。動画での社員教育や、企業幹部から全社員への告知などに利用できるとしている。Cisco Prosumer Videoの動画は、Quadの動画とも統合できる。Prosumer Videoは8月に発売の予定。価格は公表していない。

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