米Googleは6月25日(現地時間)、5月に開設したSSL対応検索サイト(β版)のドメインを、「https://www.google.com」から「https://encrypted.google.com」に変更したと発表した。
Googleはユーザーのプライバシー保護の一環としてこのサイトを開設した。SSL検索サイトでは、ユーザーのWebブラウザとGoogleの間で暗号化された通信が確立し、検索用語と検索結果が第三者に傍受されないようになっている。そのため、このサイトでの検索は教育機関が有害サイトをブロックするために利用しているフィルタを回避できてしまう。そこで教育機関によってはSSL検索サイトをブロックしていたが、https://www.google.comというドメイン名では、暗号化されているGoogle AppsなどほかのGoogleサービスも使えなくなってしまうという問題があった。今回のドメイン変更によって、この問題に対応した。
将来的には、教育機関のコンテンツフィルタに影響を与えないオプションを追加した上で、ドメイン名をhttps://www.google.comに戻したいとしている。
なお、日本時間の28日7時現在、「https://www.google.co.jp」は「http://www.google.co.jp」にリダイレクトされ、「https://encrypted.google.co.jp」はまだ設置されていないようだ。
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