AmazonがユニークなショッピングサイトWootを買収した。2009年に買収したZappos.com同様、その企業文化を生かしたサイト運営を継続させる。
米Amazonは6月30日(現地時間)、ソーシャルショッピングサイトの米Wootを買収した。Wootが公式ブログで明らかにした。買収総額など詳細は公表していないが、米メディアサイトのTechCrunchによると、Amazonは現金で1億1000万ドルを支払ったという。
Wootは2004年創業のテキサス州ダラスに拠点を置く非公開企業。日替わりで1日に1製品を、在庫がなくなるまで販売するというユニークなオンラインショッピングサイトだ。例えば6月30日に販売しているのは米AppleのiPod nanoで、Apple Storeで149ドルのところを99.99ドルで販売している。その日の商品についてのユーモアを交えた紹介文とポッドキャストが人気で、販売ページには会員からの商品に関する投稿も表示される。また、コミュニティーページには会員のリアルタイムの投稿、地域別、時間別の販売状況などが表示される。
Wootのマット・ルトレッジCEOが従業員にあてた手紙によると、Wootは買収完了後も従来通りの方法で運営を続けるという。「われわれの企業文化が突然に変わるということはない。そもそも当社のビジネスモデルはあいまいなので、Amazonがわれわれのやり方を変えることはできない」としている。
Amazonは2009年にもユニークなショッピングサイトZappos.comを約8億5000万ドルで買収している。ソーシャルな顧客サポートで定評のある同サイトは買収後もその企業文化を変えず、成長を続けている。
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