この改訂で、開発者はAdobeのFlashアプリの移植とGoogleのAdMob広告プラットフォームの利用が可能になるようだ。
米Appleは9月9日(現地時間)、同社のモバイルOS「iOS」向けアプリ開発者とのライセンス契約「iOS Developer Program License Agreement」(リンク先はPDF)を改訂したと発表した。
改訂されたのは、アプリ開発に使うプログラムに関するセクション3.3の3.3.1、3.3.2、3.3.9。Appleは「App Storeをより良いものにするため、われわれは開発者の声を聞き、彼らのフィードバックを真摯に受け止めて」おり、上記3つの項目にある規制を緩和するとしている。3.3.1と3.3.2の改訂により、iOSアプリ作成に使う開発ツールの制限をすべて撤廃した。ただし、アプリがコードをダウンロードしないことが条件となっている。
同社は4月にiPhone OS 4.0 SDKのβ版を公開した際、「アプリケーションの品質維持のため」開発に使うツールに制限を設けた。その結果、開発者は米AdobeのFlashを利用したアプリをiPhoneアプリに変換できなくなっていた。また、iPhone 4を発表した6月の改訂では広告配信に関する制限が追加され、米Google傘下のAdMobなど、独立していないプロバイダーを利用できなくなっていた。
新たな3つの項目は以下のようになっている。
同社はまた、App Storeへのアプリ登録で行っている審査について説明した「App Store Review Guidelines」(全文を読むには開発者アカウントが必要)を開発者向けに公開した。これまでApp Storeの承認プロセスは不透明で、登録を拒否された場合にも理由が分からないという問題があった。このガイドラインにより、開発者がより優れたアプリを作成できるようになることを望むとAppleは述べている。
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