Oracle決算、新規ライセンス収入好調で2けた台の増収増益

マーク・ハード新社長は、Oracle OpenWorldでハイエンド製品2モデルを発表すると予告した。

» 2010年09月17日 07時49分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Oracleが9月16日(現地時間)に発表した第1四半期(6〜8月期)決算は、売上高が75億ドルで前年同期比48%増、純利益は20%増の13億5000万ドル(1株当たり利益はGAAPベースで27セント、非GAAPでは42セント)だった。新規ライセンス収入が好調だった。非GAAPベースの売上高は76億ドルで、Thomson Reutersがまとめたアナリスト予測の73億ドルを上回った。

 売上高を分野別にみると、新規ライセンス収入が25%増の13億ドル、ライセンス更新およびサポート収入は11%増の35億ドルだった。サービス収入は18%増の11億ドルとなった。ハードウェア収入は17億ドルで、全売上高の23%を占めた。サフラ・カッツ社長は「Sun SolarisサーバとExadataにけん引され、ハードウェア事業は予想以上に速く成長している」と語った。

 営業利益は10%増の19億ドルで、営業利益率は26%だった。景気回復を反映し、研究開発費として前年同期比67%増の11億ドルを計上している。

 HPを8月に退社し、Oracleの共同社長に就任したマーク・ハード氏は「来週のOracle OpenWorldで、SunのハードウェアとOracleのソフトウェアを統合したハイエンドの新システムを2機種発表する予定だ。われわれは今年、研究開発に40億ドルを投資する計画であり、製品ポートフォリオはますます強力になる」と語った。

 ラリー・エリソンCEOは「Exadataの顧客は第1四半期にも増加し続けており、2011年度の製造規模は15億ドルを超える」と語った。

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