“競合アプリ締め出し”問題で注目を集め、Appleが1年以上“審査”していたGoogleの電話サービスアプリ「Google Voice」が米国のApp Storeに登場した。
米Googleは11月16日(現地時間)、同社の電話サービス「Google Voice」のiPhone版を公開したと発表した。米Appleの米国のApp Storeに無料アプリとして登録されている。Googleは2009年6月に同アプリをApp Storeに申請しているので、承認に約17カ月かかったことになる。
同アプリをめぐっては、Appleが同社のサービスと競合するとして“締め出した”ことが問題となり、米連邦通信委員会(FCC)の介入にまで発展した。AppleはFCCに対し、締め出したのではなく「現在も審査中」と回答した。その後、GoogleはiPhone向けにWebアプリとしてGoogle Voiceをリリースしていた。
Google Voiceは、Googleから割り当てられたGoogle Voice番号で無料の電話(米国内)やテキストメッセージを利用できるサービス。留守番電話機能もあり、録音されたメッセージをテキストに変換することもできる。iPhone版はWebアプリと異なり、iPhoneの連絡先から電話をかけることが可能。
同アプリはiOS 3.1以降を搭載のiPhoneにのみ対応し、iPod touchやiPadでは使えない。また、現在のところ米国でのみ利用可能だ。
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