モバイルアプリ開発ツールの米Localyticsによると、ダウンロード後1度起動されたきり使われないで放置されるモバイルアプリは、ダウンロードされたアプリ全体の約26%に上る。
ダウンロードされたモバイルアプリの26%は1度しか起動されていない――。モバイルアプリ開発者向けのツールを提供している米Localyticsは2月1日(現地時間)、このような調査結果を発表した。ダウンロードされたアプリのおよそ4本に1本はダウンロードされても使われていないことになる。
この調査は、Localytics独自のリアルタイム分析ツールを使って、数千台のAndroid、iPhone、iPad、BlackBerry、Windows Phone 7端末を調査したデータに基づいているという。2010年中にアプリをダウンロードしたユーザーについて、最初にアプリを起動した後、2011年1月26日までに再度立ち上げるかどうかを追跡した。1度しか起動されなかったアプリ数は、それらがダウンロードされた四半期ごとにまとめ、同じ四半期のアプリダウンロードユーザー数全体に占める割合として計算した。四半期によって増減はあるが、該当するアプリ数は平均すると26%になる。
Localyticsは、これだけ高い確率で使われていないアプリがあることから、アプリ開発者はアプリダウンロード数ばかり気にするのではなく、使い続けてもらえる工夫を考える必要があると指摘した。
現在、iPhoneおよびiPad向けのアプリは約40万本、Androidアプリは約20万本あり、米調査会社のGartnerは2011年に世界でダウンロードされるアプリ数は177億本に達すると予測している。
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