GoogleはAndroid向け有料アプリの購入が少ないことに満足しておらず、アプリ内決済システムなど、ストアに改善を加える計画だ。
公の場で講演しているAndroid作者のアンディ・ルービン氏以外に、実際のAndroid開発者を捕まえられるのはまれだ。Androidチームのメンバーが、同プラットフォームの進捗についてネガティブな意見を語るのを聞くのはさらに珍しい。
だがGoogleのAndroid担当グループマネジャー、エリック・チュー氏は、1日に30万台のAndroid端末がアクティベート(開通手続き)されているにもかかわらず、Android向け有料アプリの購入が少ないことにGoogleが「満足していない」ことを認めた。
このコメントは、Forbesが1月25日にInside Social Appsイベントで同氏から聞いたものだ。前日には、AppleのApp Storeでアプリのダウンロード件数が100億件を超えた。
Android向け有料アプリが後れを取っているのにはいろいろと理由がある。Android Market内にスパムアプリがごろごろしていることも一因だが、支払い方法の選択肢が不十分なことが大きな問題となっている。
チュー氏は、Googleは年内にキャリアを通じた課金の方法を改善したいと思っているとも語った。
同社は2年前、T-Mobile向けに通信料と一緒にアプリ代金を徴収するオプションを開始したが、AT&Tでこもオプションに対応したのは先月のことだった。
チュー氏は、Googleが今四半期中にアプリ内決済システムを公開することも明らかにした。このようなシステムがあれば、開発者がモバイル広告以外の方法で収益化し、アプリ内からバーチャルアイテムなどを販売する役に立つ。
アプリ内決済は昨四半期に開始する予定だったが、開発者からさらにフィードバックを集めるためにリリースを延期したと同氏は語る。
このシステムが今四半期中に実現すれば、Appleが既にiOSデバイス向けに提供しているが、Androidに欠けている機能がまた1つ備わることになる。
これは重要だ。Androidは米国では市場シェアでiPhoneを抜いているが、Verizon Wirelessが2月10日にiPhone 4を立ち上げた直後には、大きな課題に直面するだろう。
チュー氏は、AndroidチームがAndroid Marketの販売とアプリ検索を改善する製品に取り組んでいるとも語った。これには、規約違反のアプリの削除や、アプリのランキングの改善も含まれる。
これは先月のAndroid Marketのアップグレードをさらに超える改良になる。
先月の改善では、ホーム画面と各カテゴリーの画面が回転式で表示されるようになり、アプリを見つけやすくなった。返金受付期間を購入から15分にし、ライブ壁紙やウィジェットのカテゴリーなども導入した。
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