ニュース
» 2011年05月20日 17時00分 公開

オルタナブログ通信:権利か公共か――過度な権利尊重が生む弊害 (3/3)

[森川拓男,ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

いかにしてツイートが拡散したか

 「ビン・ラディン殺害」の公式発表がオバマ大統領によってなされる直前、ドナルド・ラムズフェルド前国防総長官の補佐官キース・アーバーン氏がこの情報をツイートしていました。(中略)わずかなフォロワーしか持たない彼のツイートが、いかにして広範囲に拡散することとなったのか――詳細な調査結果が報告されています

 「ビン・ラディン殺害情報ツイート」の拡散に貢献した、2つの条件:シロクマ日報


 前回も取り上げたように、オサマ・ビンラディン殺害について、Twitter上でリークがあったという。これについて、小林啓倫氏「シロクマ日報」の「ビン・ラディン殺害情報ツイート」の拡散に貢献した、2つの条件で、フォロワー数がそんなに多くなかったアーバーン氏のツイートが、いかにして拡散したのかについてさらなる考察が行われた。小林氏が取り上げたのは、SocialFlowによる調査結果だ。

 1つ目のポイントが「リークが投じられたタイミング」。「オバマ大統領の緊急演説はその約2時間前に実施が発表され、多くの報道関係者が「オバマは何を話すのか?」を探っていた」ため、注目されやすい状態だったという。

 2つ目のポイントは「アーバーン氏のツイートをいち早くリツイートした人物の中に、ニューヨークタイムズ紙の記者が含まれていた」こと。「このブライアン・ステルター(@brianstelter)という人物、ニューヨークタイムズ記者という肩書きだけでなく、フォロワー数が5万人超・Twitter認証済みアカウントということで影響力・信頼性ともに十分なユーザー」だった。ステルター氏が、「ラムズフェルド前国防総長官の主席補佐官であるキース・アーバーンが、次のようにツイートしている:『信頼できる人物から、ウサマ・ビン・ラディンを殺害したとの情報を得た』」とリツイートしたことにより、「アーバーン氏のツイートがオバマ大統領が演説するよりも早く『ビン・ラディン死亡』のニュースを伝える結果となったと言える」という。

 逆に言えば、「今回の一件では結果的に正しい情報が拡散することになりましたが、一歩間違えばデマ的なものが拡散していた可能性」もあると、小林氏は指摘。「大きな事件があった後、あるいは何らかの理由で世論の緊張感が高まっている状況では、『ハブ』的な立場にあるユーザーにはより慎重に情報を精査することが求められる」のだ。

 小林氏は続きとなるリツイートの責任というエントリーも書いている。ぜひ、合わせて読んでほしい。

 以上、5月5〜11日にかけてオルタナティブ・ブログへ投稿されたエントリーの中から、筆者が気になったものを選んで紹介させていただいた。本稿からオルタナティブ・ブログに興味を持たれたならば、ぜひほかのエントリーにも目を通していただきたい。

 本稿をきっかけにしてオルタナティブ・ブログを読もうとしたが、どこから読めばいいか分からないという読者は、オルタナティブ・ブログの歩き方というナビゲーションページを、ぜひ活用してほしい。

 オルタナティブ・ブログを読んでいくには、大きく分けて2つの方法がある。エントリーを個別に読む方法と、ブロガーごとに読む方法だ。

 エントリーを個別に読みたい人は、新着エントリー一覧をチェックするといい。フィード配信もされているので、モバイルツールなど活用すれば、出先でも気軽にチェック可能だ。アクセスランキングから上位エントリーをチェックすることもできる。

 ブロガー別に読んでみたい人は、ブロガー一覧新規参加ブロガーをチェック。顔写真“のみ”一覧から見ると、なかなか壮観でもある。また、いま注目されているブロガーを知りたい場合は、月間ブロガーベスト30を見れば一目瞭然だ。TwitterやFacebookなどのアカウントを公開しているブロガーも多いので、気軽にフォローしてみよう。

 このほか、オルタナブロガーのインタビュー座談会執筆記事もまとめられているので、ブログ以外のブロガーの姿も見てもらいたい。

 オルタナティブ・ブログから、ITの今を知る新たな発見があるに違いない。

ITの潮流が分かるオルタナブログ通信過去記事一覧。


関連ホワイトペーパー

ブログ


前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ