NTTぷららは、シスコの仮想デスクトップシステムを導入して消費電力の30%削減を目指すという。
NTTぷららは6月30日、電力不足に備えた節電対策の一環として、7月上旬をめどにデスクトップ仮想化システムを導入すると発表した。システムにはシスコシステムズの「Cisco Virtualization eXperience Infrastructure(Cisco VXI)」を採用した。
採用したCisco VXIは、シスコのUnified Computing Systemをベースに構築されるもので、仮想デスクトップの運用を目的にした導入は国内初という。端末には、PoE給電に対応した「Cisco VXC 2200」を使用。同端末は、通常使用でも消費電力が最大12ワット程度なのが特徴という。システムの設計と構築は伊藤忠テクノソリューションズが担当する。
同社は、カスタマーセンターを中心に約6割の従業員がシンクライアント端末を利用しており、今回の措置でシンクライアント環境を利用する従業員は約9割になる。既に実施しているLED照明の導入や、空調設定温度の変更などの対応を含め、オフィスでの使用電力を前年ピーク比で30%以上削減させる計画という。
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