エンタープライズアプリケーション市場の回復は2012年以降に、IDC調べ

IDC Japanは国内のERP/SCM/CRM/BIパッケージ市場の予測を発表した。

» 2011年08月18日 13時53分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 IT調査会社のIDC Japanは8月18日、エンタ―プライズアプリケーション(ERP/SCM/CRM)およびビジネス分析(BI)のパッケージ製品に関する国内市場の調査報告を発表した。

 それによると、2010年のERP/SCM/CRM/BIパッケージの市場規模は、前年比2.3%増の2945億8000万円だった。企業の意思決定に関連した情報分析ニーズの高まりからBIでは6.1%増に、顧客情報管理の見直しや営業支援システムの必要性からCRMでは3.2%増となった。またベンダ―別シェアではERP/SCM/CRM/BIパッケージの全てでSAPが首位を堅持したが、2年連続でのマイナス成長となった。

 2010年〜2015年の年平均成長率は2.2%で推移すると同社では予測。2011年は東日本大震災の影響から市場規模が縮小する見込みだが、エンタープライズアプリケーションの需要は震災の影響で顕在化しているといい、2012年以降の回復が見込まれという。

国内EEP/SCM/CRM/BIパッケージ市場 前回の売上額予測との比較、2007年〜2015年:2011年7月および2010年7月における予測(出典:IDC Japan)

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