オーエスジーが基幹システムを刷新、日印ベンダーの保守サービスも導入

総合精密切削工具メーカーのオーエスジーがOracle E-Business Suiteによる基幹システムを構築した。ユニシスとInfosysの保守サービスも利用する。

» 2011年08月24日 15時12分 公開
[ITmedia]

 総合精密切削工具メーカーのオーエスジーが「Oracle E-Business Suite」による新基幹システムを構築し、稼働を開始させた。日本オラクル、日本ユニシス、インドのInfosysの各社が8月24日、採用事例として発表した。

 世界25カ国で事業展開するオーエスジーでは、これまでホストコンピューターを中核に関連システムを加える形で基幹業務システムを利用してきたが、グローバル化に伴う事業展開を加速させる必要性から、統合基幹業務パッケージ「Oracle E-Business Suite R12」やサーバ仮想化製品「Oracle VM」などを利用した新基幹システムを構築。国内/国際営業、生産、経理など業務を対象としている。

 営業部門では受注伝票や承認処理の電子化と標準化、受注情報と製造注文の自動連携、在庫情報の可視化を図った。生産部門では需給管理による在庫量の適正化、生産計画の精緻化によるサプライヤーへの情報提供と材料調達の時間の削減を実現した。会計部門では経理業務の効率化、部門、事業所や製品分類ごとの財務情報の可視化を実現した。国際会計基準への対応も視野に入れているという。

 同システムの保守では日本ユニシスの「クラウド型アプリケーション保守サービス」を利用する。日本ユニシスとInfosysが担当し、日本とインドのIT企業による共同でのサポート提供は今回が初になる。

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