ビッグデータがもたらす利便性と脅威 IPAが報告書公開

IPAの「くらしと経済の基盤としてのITを考える研究会」が行ったビッグデータを利用したサービスの利点や課題に関する研究結果を取りまとめた。

» 2012年03月30日 16時32分 公開
[ITmedia]

 情報処理推進機構(IPA)は3月30日、ビッグデータを利用したサービスの利点や課題に関する研究成果をまとめた報告書を公開した。IPAが主催する「くらしと経済の基盤としてのITを考える研究会(座長:元橋一之 東京大学大学院教授)」が検討を行ってきたもの。

 報告書は、ビッグデータを利用して新たなサービスの提供を視野に入れる企業の経営者層を対象に、ビッグデータの概要を平易に解説しているほか、先進事例やサービスを実現する上での利点と課題、その解決に向けた取り組みについて、研究会の委員とIPAがそれぞれの視点から切り込んだ論考集となっている。

 ビッグデータを利用したサービスは、ビジネスチャンスの拡大や社会への貢献などが期待される一方、情報漏えいや利用者の意図しない個人情報の収集、悪用などの危険性も含んでいるとされる。報告書ではサービスによる価値創造に不可欠な人材育成やデータの流通性、安全に利用するための信頼基盤の確立といった点などについて言及している。

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