SAPの人事管理と給与計算システムを採用し、システム構築や運用を日本IBMが支援する。
資生堂が本社や支社と関連企業の管理職などを対象としたグローバルタレントマネジメント(人材能力管理)システムと国内約3万人の給与計算システムを一元管理するシステムを構築した。これを支援したSAPジャパンと日本IBMが4月23日に発表した。
導入された製品はSAPの人事管理ソフトウェア「SAP ERP Human Capital Management」。第一段階として2012年1月に、国内で本格稼働を開始した。日本IBMがコンサルティングサービスとシステム構築を支援し、今後の運用や保守も行う。
資生堂では2009年10月に「新人事基幹システム構築のためのプロジェクト」を立ち上げた。海外売上高比率を2017年度までに国内外で半数程度にすることを目標としており、その中で本社と国内21社、海外35社の関連会社の要職に就く管理職の人材を、グローバルレベルで育成していくためのシステムの整備を進めている。
今回のシステムは、その実現の基礎となる人事情報管理や給与計算などの人事業務を行う統合化されたシステムとなる。タレントマネジメントでは多言語対応やグローバルでのサポートを利用できることを条件とした。給与計算システムは、従来では国内約100職種を超える給与体系の給与計算、管理に複数のシステムに分散していたが、これらの一元化している。
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