2万5000人の通信研修システムをクラウドで構築 日本年金機構

日本IBMのクラウドサービスとライトワークスの学習管理アプリケーションを活用した通信研修システムを日本年金機構が導入した。

» 2012年05月30日 14時47分 公開
[ITmedia]

 日本年金機構は、クラウド環境を利用した通信研修システムを構築した。システムを提供した日本IBMとライトワークスが5月30日に発表した。有期雇用職員を含む全職員約2万5000人を対象に、今年4月から本格展開している。

 同システムは、日本IBMのクラウドサービス「IBM SmarterCloud Enterprise」をインフラ基盤に、ライトワークスの学習管理システム「Careership」をアプリケーションとして採用した。Careershipは、通信研修の登録、受講、履歴管理のほか、アセスメントの実施、集合研修の受講記録、ナレッジ共有、職歴や保有資格の管理などをできるのが特徴。加えて、同システムは、日本IBMがこれまでに構築、運用してきた通信研修システムのノウハウを集約し、意欲的かつ継続的に学習するために必要な「必要性の認識」「問題解決」「即効性」「全体論的思考」という4つの要素に着目した設計になっている。

 これまで日本年金機構は、全国312カ所の年金事務所に勤務する職員などに、国民年金法や厚生年金保険法などの各種法令、年金制度の全般知識、適用および徴収業務、年金額の計算、年金相談の集合研修などを行ってきた。このたび職場や自宅でいつでも学習できる通信研修の実現により、地方からの出張時間や費用を削減するほか、研修受講の機会が少なかった有期雇用職員も容易に学習できるようになった。

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