コープネット事業連合が物流システムをクラウド化

関東・信越の生協が加盟するコープネット事業連合は、日立のシステムを活用して物流システム基盤をプライベートクラウドで構築した。

» 2012年06月19日 14時11分 公開
[ITmedia]

 生活協同組合連合会コープネット事業連合は、宅配事業を支える物流システム基盤「コープデリ宅配物流統合システム」をプライベートクラウド環境で構築し、本格稼働を開始した。システムを提供した日立製作所が6月19日に発表した。

 コープネット事業連合は、神奈川を除く関東・信越1都7県の8地域生協が加盟する連合で、商品、システム、物流などの共通基盤を整備し、コープデリ宅配、店舗、サービス事業などのチェーン本部機能を担う。システム刷新に伴い、物流システムのデータベースおよびバックアップシステムと、15カ所の集品センターで個別に構築・運用を行ってきた集品業務サーバのシステム基盤を、日立の統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」とサーバ仮想化「Virtage」を活用したプライベートクラウド環境に移行し、コープデリ宅配物流統合システムとして集約、統合した。

 これにより、従来システムと比較してサーバ台数を約4分の1にするとともに、ミッドレンジクラスのストレージシステムを新たに採用したことなどにより、今後5年間のハードウェアおよびソフトウェア費用も従来の約4分の1にしたという。また、集品データ作成を行うバッチ処理業務の処理時間を従来比で約40%短縮し、消費電力量も従来比で約40%削減した。

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