バンダイナムコホールディングスがグループ共通のIT基盤を構築し、国内の主要会社から利用を開始した。将来は海外の主要会社の利用も計画する。
バンダイナムコホールディングスが基幹システムや事業会社の業務システムを運用するためのグループ共通のIT基盤をプライベートクラウドで構築し、4月から国内の主要会社での利用を開始した。これを手掛けた富士通が7月3日に発表した。
各事業会社でそれぞれに異なる基幹システムを構築・運用してきた経緯から、運用業務やシステム設備の重複、システム間連携の作業が発生するなどの課題があり、グループ共通のプライベートクラウドを構築することになったという。
構築では会計業務などの基幹システムについてSAPを中心に刷新し、さらに富士通と共同で富士通データセンター内にプライベートクラウド環境を準備。その他の業務システムも併せてソフトウェアや設計の標準化、運用の統一などを行い、共通基盤上で稼働するようにした。
4月からバンダイやバンダイナムコゲームス、バンダイビジュアルなど国内のグループ11社のシステムの運用を開始。今後はナムコを含む国内グループ4社および災害復旧対策の実施、海外を含む主要グループ会社での稼働を予定する。
これにより、バンダイナムコホールディングスはTCOの3割削減を見込んでいる。
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