廿日市市の職員約1100人がシンクライアントを導入 業務改善図る

老朽化したPCを刷新し業務効率化を図るため、日本オラクルのシンクライアント基盤を廿日市市が採用した。

» 2012年10月09日 14時27分 公開
[ITmedia]

 広島県廿日市市は業務効率化などを目的に職員が利用する既存PCをシンクライアント端末に刷新した。システムを提供した日本オラクルが10月9日に発表した。

 廿日市市が採用したのは、シンクライアント基盤システム「Oracle Sun Ray」。シンクライアント端末「Sun Ray 3」と、Windows環境をサーバに統合し、リモートで管理する「Windows Server Remote Desktop Services」を連携させるサーバ基盤「Sun Ray Software」で構成される。出先機関を含め全庁規模で約1100人の職員が利用する。

 これまで廿日市市の職員が利用していたPCは老朽化が進み、ハードディスクドライブの故障などが頻発していた。また、庁内PCのオペレーティングシステム(OS)やソフトウェアのバージョンは新旧が混在しており、職員の業務効率低下や、管理、保守コストの増大を招いていた。例えば、修理完了後のPCの再インストールにかかる時間や消失したファイル、データの復旧にかかる費用など、コスト負担は年間で約900万円相当となっていたという。

 新システムの導入により、端末の低い故障率、高いセキュリティ、省電力性、OSやソフトウェアのバージョン統一、端末の高速起動やサーバの高いパフォーマンスによる業務効率の向上などが図れるとしている。

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