2013年新春インタビュー
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» 2013年01月31日 08時00分 公開

2013年新春特集「負けない力」:顧客との直接対話が最大の価値をもたらす デル・郡社長 (3/3)

[聞き手:伏見学,ITmedia]
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できない理由を考えるな

――郡社長自身のリーダーとしての強みは何ですか。

 強みかどうかは分かりませんが、特徴は「負けず嫌い」であることです。単に1位になっても満足できず、圧倒的な1位にならないと納得できません。周囲を蹴落とすような競争は好みませんが、ビジネスは勝負の世界なので、勝つためには多くの準備をしなければなりません。

製品やサービスを提案する上でも、顧客の課題などをきちんと理解して、どれが最も価値があるかという優先順位を示してあげることが重要だと郡社長は語る 製品やサービスを提案する上でも、顧客の課題などをきちんと理解して、どれが最も価値があるかという優先順位を示してあげることが重要だと郡社長は語る

 そのために、よく自分自身にも言い聞かせているのは、「できない理由を考えるな」ということです。例えば、スポーツカーと軽自動車が競争するとき、同じ方向に走って競争すれば、当然のようにスポーツカーが勝ちます。しかし、軽自動車が本来進むべき方向に走り、スポーツカーが反対方向に進んで行ったら軽自動車は勝てるのです。

 同じように、個々人の能力の差はあるかもしれませんが、優秀な人ができない理由を考えても、決して事業のゴールには近づきません。できない理由を考えることが会社にとっていかにプラスに作用しないか。それが分かれば、あえてできない理由を考える必要はないのです。

 次に、できる理由だけを考えると、いろいろなアイデアが出てくるでしょう。その優先順位を検討し、やるべきこととやらないことを判断する、いわゆる“選択と集中”が重要です。ポイントは、意識して優先順位をつけるということです。そうすると、その次に同じ間違いをしません。1番に選んだことの理由を説明できるので、たとえその選択が間違っていても、「これは私の優先順位の付け方が誤りだったので、次回は別の考え方で優先順位をつけよう」と、学習効果が働き、一歩前進できるのです。

 このように、さまざまなアイデアを出して、優先順位を徹底的に決める。これが私のリーダーシップスタイルの特徴だといえるでしょう。

食事にこだわる

――個人として、他人に勝っていることはありますか。

 決して誰よりも勝るとは思っていませんが、比較的若くしてこの役割を務めさせていただいているので、体力だけは負けてはいけないと考えています。ですので、一般的な方よりはトレーニングしているなという自負はあります。

 食べ物にもこだわります。例えば、家族でエスニック料理を食べに行こうとなると、最低30分は事前にインターネットでレストランを調べます。食事にこだわるようになったきっかけは、20代のころ米国で働いていたときにふと目にした「Life is too short to drink cheap wine(人生は決して長くないので、安いワインを飲むな)」という表現です。これが腑に落ちました。私にとっては値段が基準ではないですが、時間が許す限り手間をかけて食事をとりたいと思います。

 自分自身でもよく料理を作ります。料理は気分転換になりますし、右脳が弱いという自覚がある私にとって、料理はクリエイティブなことをやっているという満足感を与えてくれるのです。

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