浜松ホトニクス、オラクルのCMSでグローバルWebサイトを刷新導入事例

浜松ホトニクスは、「Oracle WebCenter Sites」による自社のグローバルWebサイトの刷新によって、海外からの問い合わせを20%増加させ、運用管理の作業量を約50%低減した。

» 2013年05月22日 18時38分 公開
[ITmedia]

 浜松ホトニクスは、日本オラクルのCMS製品「Oracle WebCenter Sites」を導入し、自社グローバルWebサイトを刷新した。日本オラクルが5月22日に発表した。

 浜松ホトニクスは、7社の海外販売子会社を持ち、売上高比率の6割強を海外が占めているという。英語で運営するグローバルWebサイトにおける製品データ登録からWeb掲載までの一連の作業を最適化するために、製品情報管理(PIM)と、CMSを同一基盤で管理できる製品を必要としていた。これまで各国の事業部で異なるWebサイトを運用し、各国ごとのマーケティング戦略に基づくローカル・コンテンツが配信されていたため、運営作業が煩雑となり、コンテンツの更新や管理に時間と労力が費やされているという課題があった。また、複数の製品データベースが存在し、データの多重管理に起因する非効率なメンテナンス業務とデータ不整合、データ参照時の煩雑な操作手順などが問題となっていた。

 こうした課題を解決するために同社は、データベースによる製品情報管理の最適化や、さまざまな角度からの製品検索、大量の製品情報からWebページの自動生成が行え、PIMとCMSを同一基盤で管理できるOracle WebCenter Sitesを導入。システムは今年2月に稼働を開始し、グローバルWebサイトを刷新した。

 サイト刷新後2カ月で、海外からの問い合わせが20%増加、運用管理の作業量は約50%削減されたという。また製品検索の自由度が向上し、サイト訪問者が求める用途に最適な製品の組み合わせを簡単に探し出すことが可能になり、PIMの機能をフル活用し、利便性も向上した。さらに、グローバルで統一されたブランディングのもとで、新製品情報が全世界でタイムリーに発信ができる基盤が整ったとしている。

 同社では、今後も多言語対応拡大と各国拠点での適切なプロモーション展開を推進、海外展開戦略の重要チャネルとしてグローバルWebサイトを位置付けていく方針だ。Webエクスペリエンス管理機能を駆使し、Webを通じた顧客接点の拡大、販売促進にWebを活用する計画だという。

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