富士通、1Uラック型ワークステーションを発売 リモートアクセスに対応

富士通は、1Uサイズのラックマウント型ワークステーションを6月中旬から出荷する。

» 2013年06月12日 14時20分 公開
[ITmedia]
photo CELSIUS C620

 富士通は6月12日、1Uサイズのラックマウント型ワークステーション「CELSIUS C620」を発売した。主にCADやCAE、解析シミュレーションなどでの用途を見込む。価格は通常モデルが30万3500円から、24時間の連続稼働に対応するモデルが40万3500円から(いずれも税別)。

 サーバルームやデータセンターなどに設置し、企業内のクライアント端末からLANやリモートアクセス製品を通じて利用する。ハードウェアの高集約化によってメンテナンス工数の削減を図れるほか、従業員によるデータ持ち出しといったセキュリティリスクも低減できるとしている。

 マシンの稼働率向上にもつながるという。開発を担当した富士通の鈴木政幸氏(パーソナルビジネス本部第二PC事業部 シニアマネジャー)は、「多くのCAD設計の現場ではエンジニアが1人1台のワークステーションを使って作業しているが、常に全員が設計作業を行うわけではないため、マシンの稼働率にばらつきがある」と指摘する。

 新製品は、1カ所に集約したワークステーションに対し、エンジニアが手元のクライアント端末からログインして利用する方式を採用。稼働率の低いマシンを減らし、運用効率の向上を見込めるとしている。また、同社の高速リモートアクセス技術「RVEC」などを利用すれば、海外拠点から日本国内のワークステーションにアクセスして利用する――といったことも可能という。

 OSはWindows 8 Proをプリインストールするほか、Windows 7 Professional(64ビット)の正規版(SP1適用済み)も利用可能。CPUはインテルvPro搭載XeonプロセッサE3-1200番台、グラフィックスカードは米NVIDIAの最新カード「Quadro K600/K2000/K4000」を搭載できる。メインメモリは標準4Gバイト/最大32Gバイト、HDD容量は250Gバイト/500Gバイト。

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