「HP Service Virtualization software 3.0」ではSAPプロトコルへの対応とテスト管理ツールとの連携を強化。ERPがバックエンドで稼働するWebアプリのテストを効率化できる。
日本ヒューレット・パッカードは7月15日、Webアプリケーションの開発テスト向けサービスシミュレーションツールの最新版「HP Service Virtualization software 3.0」を発表した。
同製品は各種プロトコルで接続されるサービスコンポーネントのシミュレーションを実行するための仮想サービスを作成するもの。仮想サービス用のスタブを作成・編集する「Service Virtualization Designer」と、作成したシミュレーションツールをサーバに配備する「Service Virtualization Server」で構成される。
今回のバージョンではSAP ERPなどの製品と連携するためにRFCおよびIDocの両プロトコルをサポートした。SAPと接続するシステムのテストにおいて、同製品の仮想サービスを活用することで、開発プロセスの時間を短縮できるという。
また、同社のテスト管理ツール「HP Quality Center」やその最上位版「HP Application Lifecycle Management」との連携や統合にも対応。HP Service Virtualization softwareの仮想サービスをこれらのテストツールのレポジトリを通じて、ほかのメンバーと共有、管理できる。これによってテストプロジェクトの準備や再利用、バージョン管理、実行の記録などをテスト管理ツールから行えるようになった。
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