「No.1のクラウド企業に」 日本オラクル・杉原新社長が就任会見

日本HPから昨年10月に米Oracleに入社し、この4月から新社長となった杉原博茂氏が会見で意気込みを語った。

» 2014年04月07日 18時00分 公開
[伏見学,ITmedia]

 日本オラクルは4月7日、記者およびアナリストに向けて社長就任会見を開いた。今年4月1日付けで新社長となった杉原博茂氏は「データベース(DB)に偏るのではなく、ミドルウェアやアプリケーション、クラウドなどの事業もさらに拡大していく」と抱負を語った。

日本オラクルの杉原博茂社長(右)と、前社長のデレク・エイチ・ウイリアムズ取締役 日本オラクルの杉原博茂社長(右)と、前社長のデレク・エイチ・ウイリアムズ取締役

 特に力を注ぎこむのが、クラウドだ。杉原氏は日本オラクルの新たな成長に向けたビジョンとして「No.1 Cloud Company(ナンバーワンのクラウド企業)」を掲げる。日本市場においてもクラウドカンパニーを標榜しながら、社会や顧客、パートナーに貢献していきたいとする。

 そうした中で、杉原氏に期待されているのは、ハードウェアビジネスに対する豊富な知見や経験だという。EMCジャパン、日本ヒューレット・パッカード(日本HP)で長年にわたりストレージやサーバなどのシステム事業を率いてきた実績を持つ。「今後のクラウド基盤を考える上で、ハードウェアとソフトウェアをいかに融合させるか、そのバランスが非常に重要だ」と杉原氏は力を込める。

 具体的な事業目標については明言を避けたが、「2020年までには“クラウドといえばオラクル”と言われるような会社にすべく、クラウド戦略を多面的に推し進めていきたい」と杉原氏は述べた。

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