ヤフー、コンテンツ配信基盤のファイアウォールを刷新IT導入・活用事例

「Yahoo! JAPAN」のコンテンツ配信プラットフォームのファイアウォールに、フォーティネットの「FortiGate-3700D」が採用された。

» 2014年09月29日 16時17分 公開
[ITmedia]

 「Yahoo! JAPAN」を運営するヤフーが、コンテンツ配信プラットフォーム(CDN)のファイアウォールを刷新した。製品を提供したフォーティネットジャパンが9月29日に発表した。

 今回導入されたのはフォーティネットの「FortiGate-3700D」。従来の5倍にあたる200Gbpsの高帯域ネットワークのボトルネックにならないファイアウォールとして採用されたという。また、CDNのファイアウォールとして、80万cpsのトラフィックログをロスすることなく処理できるパフォーマンス、トラフィックの状況を可視化できることなどの条件を満たした。データセンター内のスペースに制約があり、省スペース、低消費電力も要件になっていたという。

 FortiGate-3700Dは、4ポートの40GbEや28ポートの10GbEなどを搭載し、1台で最大160Gbpsのファイアウォールスループットと20万cpsの処理能力を持つ。自社開発したFortiASIC NP6プロセッサにより、IPv4とIPv6のトラフィックで同等のパフォーマンスを発揮できるのが特徴。

導入製品によるネットワーク構成のイメージ

 ヤフーは関東と関西のデータセンターに同製品を導入した。要件の80万cpsを達成するため、それぞれ4組8台のFortiGate-3700Dを組み合わせてCDNシステムを構成している。サーバを収容するコアスイッチとのアップリンクに80Gbps(40GbE×2)、ダウンリンクに80Gbps(10GbE×8)のインタフェースを割り当て、高速なスループットとコネクション処理を実現した。

 同社はスマートデバイスの急速な普及や動画像などリッチコンテンツが増加し続けるなかでも、サッカーW杯など大規模イベントでのコンテンツ配信にも十分に対応できるネットワークインフラ構築を目指していた。導入製品については、期待通りの高い能力を発揮し、投資対効果の高い製品と評価している。

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