日立建機、XP移行で3D CAD端末の仮想化を実施

3D CAD業務に利用するワークステーションの仮想デスクトップ環境を構築し、国内では初めてグラフィックス仮想化技術「NVIDIA GRID vGPU」を採用した。

» 2014年10月15日 18時10分 公開
[ITmedia]

 日立建機がWindows XPのサポート終了に伴って3D CAD業務に利用するワークステーションの仮想デスクトップ環境を構築した。同システムの構築や保守を手掛ける伊藤忠テクノソリューションズが10月15日に発表した。

 日立建機では400台の3D CADワークステーションを設計部門が使用しており、設計者の増加に伴ってワークステーションの設置スペースや管理業務の効率化が必要になっていた。そこでWindows XP のサポート終了を機にワークステーションの仮想化を検討したという。

 今回のシステムにはグラフィックス仮想化技術「NVIDIA GRID vGPU」が国内で初めて導入されている。NVIDIA GRID vGPUは、GPUを仮想化する技術で、従来の仮想化環境で共有できなかった集積回路も仮想化できるようになる。

 日立建機が構築したシステムは、GPUを仮想化した3D CADワークステーションの仮想デスクトップ環境で、Citrixの「Citrix XenDesktop」と「Citrix XenServer」を使用している。同システムは、1つのGPUを複数の仮想デスクトップで共有できるため、低コストでの導入が可能となる。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ