Aftonbladetアプリをインストールする市民がスープのサンプルを受けとりに来るとiBeaconが反応し、サンプルを受けとった人の情報が蓄積される。
蓄積した情報をもとに、後日、サンプルを受けとった人のスマホへ別のBeaconをトリガーに直接広告を配信する。オンラインではCookie情報などをもとに、再訪を促すためサイトを訪れた人に特化した広告を配信するリターゲティング広告をご存じと思うが、再来店の促しをスマホを軸にしつつも実店舗ベースで実現する、これが「物理的リターゲティング」などと呼ばれる、クノールのiBeaconを使った新たな活用方法だ。
その場で来店の促しやクーポンを配布する一般的なiBeacon活用シーンと何が違うか。「ストアビーコン」ブランドでBeaconソリューションを展開する日本写真印刷によると「すでに一度、興味を持ってくれたユーザー情報が得られていること、そして、Beaconシステムを販売店まで連動して拡充させれば“ユーザーがまさに購入する時/店内で買おうと選んでいる時”に、その本人だけお得な割引クーポンを直接配布できること」が違うという。
他社製品も並ぶスーパーマーケットのスープ販売コーナーで選んでいる時にクノールのお得チケットが届けば、どうだろう。プッシュ通知的なアプローチから一歩進んだ「物理的リターゲティング」。スマホを起点に来店や物理的な販促を促すならば──ナルホドこういう手段も。そう感じられる事例と言える。
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