ミズノ、基幹業務システムの刷新で最新データベースマシンを採用へ

グローバルビジネスの拡大と国内事業基盤の強化のため、オラクルの統合型データベースシステムによるIT基盤を構築する。

» 2016年11月01日 09時00分 公開
[ITmedia]

 総合スポーツメーカーのミズノが基幹業務システムのIT基盤の刷新で、日本オラクルの最新データベースマシン「Oracle Exadata Database Machine X6」を採用するという。同社が10月31日に発表した。

 ミズノは、グローバルビジネスの拡大と国内事業基盤を強化するために、経営スピードの向上やビジネスの可視化を図るべくIT基盤の構築を進めてきたという。その一環で2013年にオラクルのERPソフト「JD Edwards EnterpriseOne」とデータベースマシン「Oracle Exadata」の組み合わせによる基幹業務システムを全社で導入していた。当時はメインフレームからオープン系システムへ移行し、本社とグループ会社で個別に運用していた業務システムとデータウェアハウス用サーバも統合することで、グループ全体のITコスト削減とシステムの運用効率化を図ってきたという。

Photo Oracle Exadataサイト。最新版の「Oracle Exadata X6-2」が紹介されている

 同社の取り扱い品目は何十万点にも上るとし、IT基盤にはリアルタイムの在庫管理と短時間で大量の受注出荷処理できる性能が求められるという。今回はJD Edwards EnterpriseOneとの親和性や、メインフレームシステムと同等のトランザクション処理を安定的に支えてきた処理性能と高可用性、拡張性の点でExadataをアップグレードすることにした。

 このアップグレードで同社は、大量の受注データの登録処理や在庫照会といった各種の処理時間がこれまで以上に短縮されると期待している。最新版は、アップグレード前の機種に比べて約32倍のフラッシュ容量を有し、オンライントランザクション処理(OLTP)をさらに高速に実行して信頼性を向上できるとしている。

 また今後の新サービスの提供を見据えた開発検証や災害対策用途としてもOracle Exadataを追加採用していく方針。新サービス開発向けの開発・検証環境として、オラクルのPaaS「Oracle Cloud Platform」製品群も導入したという。

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