Motorolaが「Moto Z」で使える拡張モジュール「Moto Mods」に、Amazon.comの音声AIアシスタントを追加するModを加えると発表した。年内には同社のAndroid端末にAlexaを直接搭載する計画だ。
中国Lenovo傘下のMotorola Mobilityは2月26日(現地時間)、Motoシリーズ端末で使える拡張モジュール「Moto Mods」に、米Amazon.comの音声アシスタント「Alexa」を使えるようにするModを追加すると発表した。発売時期や価格は発表していない。
年内にはモジュールではなく、本体にAlexa機能を搭載する計画という。
Moto Modsは、「Moto Z」や「Moto Z Play」の背面に追加することで、バッテリーやカメラ、スピーカーなどの機能を追加するマグネット式の拡張モジュール。日本でも販売しており、Hasselbladのカメラモジュール(公式オンラインストアでの本稿執筆現在の販売価格は税込3万1104円)の人気が高い。
Alexaは、Amazonが「Amazon Echo」などで提供する音声AIアシスタント機能。AmazonはAlexaのSDKを公開しており、ハードウェアについても「Alexa Voice Service」をサードパーティーが無料で利用できるようにしている。最近では中国LenovoがAlexa搭載のスマートスピーカーを、中国メーカーがテレビを発表した。
Alexaはまだ日本語に対応していないが、Amazonアプリが21日に日本語による音声検索に対応しており、Alexaの日本語対応への期待が高まっている。
Moto端末にAlexaのモジュールを追加すると、Amazon Echoなどと同様に、音声での検索やAmazonへの発注、接続するスマートホーム家電の制御などができるようになる。公式ブログにはAlexaを呼び出すには、端末のロックを解除する必要もないとあるので、端末の近くで「Alexa」と呼び掛けるだけでAlexaが待機状態になるのだろう。
Moto Modsの今後のラインアップについては、3月に薄型のバッテリーパック「Poto Power Pack」を49ドルで発売し、無線充電用のModや端末をゲームコントローラに変える「Gamepad Moto Mod」などが年内に搭乗するとしている。
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