IDC、国内情報セキュリティ市場予測を発表 需要継続の背景とは

2020年上半期までの実績に基づいた「国内情報セキュリティ市場」の予測によると、2020年はテレワークやクラウドシフトなどが影響し、市場拡大の見込み。特にセキュリティソフトウェア/サービスは2021年以降も堅調に推移するが、アプライアンス市場は縮小の予想。その理由とは?

» 2021年01月14日 10時05分 公開
[金澤雅子ITmedia]

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 IDC Japan(以下、IDC)は2021年1月13日、2020年上半期までの実績に基づいた「国内情報セキュリティ市場」の2020〜2024年の予測を発表した。

 今回は、「ソフトウェア製品」と「アプライアンス製品」を含む国内の「情報セキュリティ製品市場」と、「情報セキュリティサービス市場」を分析し、2020〜2024年の市場動向を予測している。

2020年は市場全体で拡大傾向 コロナ禍によるテレワークの拡大などが影響

 2020年の国内情報セキュリティ製品市場については、ソフトウェア製品の市場規模(売上額ベース)が対前年比7.0%増の3035億円で、そのうち「SaaS(Software as a Services)型セキュリティソフトウェア」の市場規模(売上額ベース)は対前年比25.8%増の497億円と予測している。

 また、セキュリティアプライアンス製品の市場規模(売上額ベース)は、対前年比3.9%増の565億円と予測。

 さらに、2020年の国内セキュリティサービスの市場規模(支出額ベース)は、対前年比3.9%増の8666億円と予測している。

Photo 2017〜2024年の国内情報セキュリティ市場の製品セグメント別売上額予測。セキュリティソフトウェア市場予測は2020年11月時点、セキュリティアプライアンス市場予測は2020年9月時点における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響と見通しを考慮している(出典:IDC Japan、2021年1月付け資料)

 IDCによると、2020年は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大の影響で国内経済は低迷するものの、情報セキュリティ製品市場や情報セキュリティサービス市場への需要は継続して高い傾向にあるという。

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