世界銀行が勧める持続可能な開発目標(SDGs)の実現には、高解像度衛星データが不可欠だという。利用するのはただの衛星データではなく、日本企業の高度な技術を駆使した情報だ。今後、一般企業のビジネスシーンでも活用が広がると目される衛星データの活用方法を見ていく。
世界銀行は、地球規模でSDGs(持続可能な開発目標)を実践し、貧困削減と持続的成長の実現に向けて途上国政府に対し融資、技術協力、政策助言を提供する国際開発機関だ。
SDGs推進に向け、持続可能な開発目標に関するデータの開示にも積極的だ。Microsoft、Adobe、SAPといったITベンダーが推進するデータモデル標準化の取り組みである「Open Data Initiative」に基づき、約8000の開発指標に関する情報を公開する。
世界各地の状況把握や将来予測には現地に行き状況を把握する方法もあるが、今では人工衛星データをAI処理した高精細画像も活用する。衛星データ活用アイデアやビジネスへの応用可能性を考える。
本稿はNTTデータが開催したオンライン年次イベント「NTT DATA Innovation Conference 2021」から主催者の許可を得て講演「SDGsの実現に向けたデジタル×宇宙『AW3D』―― 世界銀行との共創から得た成功のカギ」の内容を再構成した。
日本郵船グループとNTT、船舶IoTの次世代プラットフォーム開発で共同実験開始
Azureが宇宙ビジネス基盤サービス開発を本格化 SpaceXとの提携でどんなサービスを提供するのか
探査機や人工衛星との超高速無線通信技術、NTTとJAXAが共同研究開始
人工衛星の画像から、林面積や貯水量の時系列変化を分析 富士通クラウドテクノロジーズの「Starflake」
“空飛ぶ基地局”からモバイルインターネットを提供 2023年に商用化へ――ソフトバンク、成層圏通信事業「HAPS」を開始Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.