ノートPC向け9.5ミリ厚BD-ROMドライブを開発していることを明らかにした西谷氏。一方、ゲーム機にBD-ROMドライブを搭載するという噂も絶えない。ソニー・コンピュータエンタテインメントが計画している次世代プレイステーションは、2005年に登場するといわれている。次世代プレイステーションがクリスマス商戦を睨んで2005年末の投入になると仮定すると、BDパッケージコンテンツの発売時期(2005年末)とピタリと符合する。また、次世代プレイステーションの能力があれば、フルHDのMPEG2-コンテンツをソフトウェアデコードすることも十分可能と考えられる。
「BDのゲーム機への搭載は既定路線だろう。すでにあちこちで、そうした話が出ている」。
実際には、SCEは次世代プレイステーションに搭載する光ディスクドライブに関して、何らコメントを出していない。もちろん、噂レベルでは“ありがちな話”だが、搭載に関するコメントがソニーの幹部から取れたことは、これまで一度もなかった。
「いや、私が言っているのは一般論だ。メディアの中で、次世代プレイステーションにBDが搭載されると記事になっている。SCEの製品に関して、私はコメントできる立場にはない。採用するかどうか、コスト的に可能かどうか、開発しているのかどうかも含め、具体的な計画についてはコメントできない」。
少々意地悪な質問だったが、真相はわからない。しかし、もしすべての次世代プレイステーションにBD-ROMドライブが搭載されたとしたら、ドライブの量産効果とBDプレーヤー普及の両面で大きなシナジー効果を生むことは間違いない(もちろんコストの問題は残されているが)。
果たして、次世代プレイステーションへのBD-ROMドライブ搭載はあるのか? それともないのか? 今後、次世代プレイステーションの発売が近付くにつれ、この話題がクローズアップされてくることは間違いない。
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