正面に鎮座しているのは、大画面テレビ、5.1chスピーカーシステム、HDDレコーダーなどを壁にすっきり収納する「AVシステムウォール」だ。映し出しているのは、VAIOノートでダウンロードした映画。それをネットワークメディアレシーバー“ルームリンク”「VGP-MR100」を使って大画面の「VEGA」に伝送している。
またバスルームには、“お風呂ジャケット”を装着したロケーションフリーTV「LF-X1」が。LF-X1は、無線LANで映像を伝送するワイヤレステレビだ。バッテリーも内蔵しているため、湯船に浸かりながら映画やテレビ放送を楽しめる。
松下電器産業と松下電工が協力した「Graceful Days」は、“一人暮らしの娘の部屋”と“家族がいるリビングルーム”を光ファイバーがつなぐというコンセプト。離れた場所にいる家族が簡単にコミュニケーションできる。
家族のいるリビングルームには、DIGAの「DMR-E500H」と「VIERA」を中心として、やはり「AVシステムウォール」を構築した。画面はもちろん、「Tナビ」だ。
また、セキュリティ関連機器が多いのも、このスペースの特長といえる。デスクの上にはFOMA端末と「Let's Note」があり、松下電器製のネットワークカメラが撮影した映像を表示。またドアホンには、松下電工の「エミット・ホームシステム」が使用されていた。このドアホンは、いわばネットワークシステム全体を制御するためのコントローラで、宅内の照明やセンサー、エアコン、電気錠などを制御する。
ちょっと気になったのは、いくつかの場所で見かけた「Switch」ロゴだ。たとえばバスタブの横には「エコキュート」、キッチンには「IHクッキングヒーター」があり、その説明文にオール電化システムのCMで目にする「Switch」ロゴが添えられていた。
東京電力は、規制のため電気事業と通信事業を明確に分離しなければならず、オール電化と光ファイバーを一緒に販売することはできない。したがって今回の展示も、プロモーションではなく、あくまでも“生活を便利にする製品の紹介”だ。
最近はリフォームブームの影響もあり、電気と通信の需要が同時に発生するケースも多いはず。それでも別々に対応せざるをえない同社のジレンマが、さりげなく添えられた「Switch」ロゴに見え隠れしているような気がした。
「TEPCOミュージアム」の開催期間は、4月1日から10日まで。入場は無料。開場時間は、午前11時から午後8時までとなっている(最終日は午後7時まで)。
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