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ハイビジョン過渡期を乗り切るためのレコーダー「Rec-POT F」レビュー(3/7 ページ)

» 2005年10月28日 14時02分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 筆者が確認した限り、コマ送り2回でカウンターが1秒進む場合がほとんどなので、GOPはMPEG2では一般的な0.5秒単位と思っていい。本機はMPEGエンコード機能を持たない以上、編集単位がGOP単位なのは理屈からいっても仕方がないのだろう。逆に考えれば、GOP単位なので、2倍〜100倍と1/2スローの可変速再生やコマ送りの併用だけでも編集点の位置決めにあまり差はでないから、面倒がない。また、「30秒スキップ」はCMカット時に非常に便利だ。

photo 操作画面はタイムバーで選択部分も一覧でき、シンプルで分りやすい。リモコンにもプレイリスト編集時専用ボタンが準備されている

 プレイリストを作成すると、録画番組名の先頭に「E」マークが付加され、普通に再生ボタンを押すとプレイリスト再生になる。このとき、左右ボタンで前後の開始点に移動することも可能だ。繋ぎ目の部分はまったく気にならないといえば嘘になるが、映像の雰囲気を損ねるようなノイズが走ったり、映像が乱れるようなことはなかった。

 一時的にプレイリストを無視して再生したい場合は、設定から無効にすれば良いから、プレイリストを削除しなくても済む。再生時に切り替えができると便利とも思うが、頻繁に使うケースもあまり想像できないので、とくに不満とまでは感じなかった。

photo 設定画面で「番組編集の結果を反映させる」をOFFにすると、プレイリストを無視して再生する。再生時に指定できれば、とは思う。後述するファンの動作モードも、設定画面から停止以外に3レベルに設定が可能だ

 もう1台のRec-POT、あるいはD-VHS機器などにダビングを行う場合にもプレイリストを反映させることが可能だ。現在は全てのデジタル放送がコピーワンスとなっているため、ダビングは実質ムーブとなり、ダビング完了後にオリジナルは削除されてしまう。

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