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ハイビジョン過渡期を乗り切るためのレコーダー「Rec-POT F」レビュー(4/7 ページ)

» 2005年10月28日 14時02分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 一方、プレイリストに含まれていない部分、つまりダビングされない部分はRec-POTのHDD内に残る。CMカットの場合にはあまり意味はないが、応用すれば長時間録画した番組をD-VHSに分割してダビングするといったこともできるだろう。

“積み重ね”を可能にした制御機能付の冷却ファン

 旧モデルにあたる「Rec-POT M」はファンレスで静音性には優れていたものの、原則的に積み重ねて使用できなかった。Rec-POTシリーズはコンパクトではあるが、複数台を同時に使用する場合は積み重ねできないとフットスペースが馬鹿にならないし、デイジーチェーン接続の魅力も半減する。本機は、ファンを装備したことで、「Rec-POT M」1台を含めても3台まで積み重ねての利用を可能としている。

 もちろん静音性を無視しているという訳ではなく、単体利用(ほかの機器と重ね置きしないのが原則)であれば、ファンを停止させて使うことも可能だ。3段階のファン動作モードを備えており、マニュアルにも積み重ね利用時は1段目、2段目、3段目といった形で細かく動作モードの推奨設定が指示されているし、過熱した時にはたとえ停止設定でもファンが動作するように配慮されている。色々と条件があるわけだが、積み重ね利用を公式にサポートした点は大きな進歩といえそうだ。

 今回は1台のみでの利用だったが、横幅がピタリと同じデジタルCATVチューナーの「TZ-DCH500」(松下電器製)、液晶プロジェクターの「TH-AE500」(同)と組み合せて検証した。一番上に本機を積み、念のためファンの動作設定を中間の「2」に設定して利用したが、ファンが背面にあることもあって動作音は気にならない。むしろ気になったのはHDDのアクセス音だが、これも録画番組の再生中に無音部分があると、少し音がするかな? という程度だった。

photo 今回は、デジタルCATVチューナーの「TZ-DCH500」(松下電器製)、液晶プロジェクターの「TH-AE500」(同)と組み合せて検証した。横幅がピタリと同じ

改善の大きい操作性とリモコン

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