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ハイビジョン過渡期を乗り切るためのレコーダー「Rec-POT F」レビュー(5/7 ページ)

» 2005年10月28日 14時02分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 レコーダーとしての基本操作は旧モデルから大きな変更はない。本機は「D-VHS」モードと「ディスク」モードがあり、ディスクモードの場合は接続したチューナー機器側でほとんどの操作を行う。もっともディスクモードで接続できるチューナー機器は多くないので、大抵の場合はD-VHSモードで利用するだろう。

photo 「D-VHS」「ディスク」モードの切り替えは背面のスイッチで行う

 旧モデルではD-VHSモードでは任意の録画番組を削除できず、HDDが一杯になると保護されていない番組が古い順に自動削除されるという仕組みだった。ディスクモードに切り替えてPCと接続し、専用ユーティリティを使うと任意の録画番組を削除することもできたが、そもそもD-VHSモードとディスクモードの切り替えスイッチが背面にあるなど、PC接続自体が面倒な部分もあっただろう。

 本機では、リモコンに削除ボタンが準備され、D-VHSモードでも録画番組一覧から番組単位で削除できるようになった。不要番組の削除は、一覧性の確保という点でも重要だ。

 リモコンは大幅に改善された。旧モデルではカードタイプでコンパクトなのは良かったのだが、各種メニューを順送りでしか呼び出せない、再生系のボタン配置が直感的でないといった難点もあった。本機では一般的なサイズになった代わり、4つのメニューがダイレクトに呼び出し可能となり、再生系の操作ボタンがより直感的に使える配置に改善されている。また30秒/30分の正/逆スキップといった機能も追加され、プレイリスト編集時専用のボタンも準備されている。

photo リモコンは旧モデルのカード型から一般的な形状に変わった。操作性は間違いなく向上している

 基本機能に触れておくと、録画番組はタイトルリストで10件ずつ一覧が可能で、新しく録画された順番に表示される。上下ボタンによるフォーカスの移動は高速とはいえないが、左右ボタンでページスクロールも可能だ。そもそも、HDDに目一杯録画しても26時間(地上波デジタルハイビジョン)なので、フォルダ管理機能などがなくても不便には感じない。プログラム再生では複数の番組をマークした順に再生可能だ。

photo プログラム再生では、録画番組を任意の順番でマークして連続再生が可能だ。シリーズ番組を録画して、まとめて再生なんて場合に便利そう

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