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細やかな階調と豊富な調整機能が魅力――日立「PJ-TX200J」レビュー:Theater Style(6/6 ページ)

» 2005年12月27日 19時46分 公開
[本田雅一,ITmedia]
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幅広い光出力の調整幅が魅力

 レンズアイリスを用いた光出力の差は、実に1200〜400ルーメン。しかも1200ルーメン時の絵も、ランプのクセがそのまま出た緑っぽいものではなく、比較的使える1200ルーメンという印象だ。もっとも暗い設定でも400ルーメンで、照明をすべて落としてしまえば十分な明るさである。

 こうした幅広い光出力の調整幅と、デュアルアイリスによるダイナミックな投影像の演出が本機の魅力である。自動アイリス制御の不自然さが気にならないのであれば、ライバルの中でもかなり印象の良いモデルになるに違いない。

 実は本機を別記事のために最初に評価した時、あまり良い印象を持たず、かなり低い評価を下したことがある。しかし今回、改めて使ってみると、以前に感じた妙に白っちゃけた映像という印象は皆無だが、なぜ違って見えるのかはわからない。

 ただアナログとHDMIでの差が大きいという印象は同じだ。内蔵スケーラに頼らず、DVDプレーヤ側で720PにアップコンバートしHDMIで入力したい。そうすれば、本機の弱点は十分にカバーされるだろう。

 絵作りに関してもややクセはあるものの、豊富な調整機能がそれをカバーする。本機は実勢価格の割にライバルとの差は少なく、画質の追い込みをいとわないユーザーには、お買い得な製品と言えるかもしれない。

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