そんなこんなで、従来の視聴環境からプロジェクションテレビへの移行に踏み切ったわけだ。購入したのは、ソニーの50型BRAVIA「KDS-50A2500」である。オンラインショッピングや通販の利用も考えたが、近所の家電量販店でも39万8000円(9月27日購入)+10%ポイント還元と意外に安く、当然ながら面倒な設置や外箱の始末も、すべて自社の配達員でやってくれるとのことだったので、そちらに決めた。
ただし、最近は大画面液晶/プラズマテレビの価格下落が激しくなっており、たとえば、シャープの52型AQUOS(LC-52GX1W)や松下電器産業の50型プラズマVIERA(TH-50PZ600)も、ほぼ同じ価格帯(40万円前後)で購入可能だ。今回の購入検討の際には、当然それらの製品も候補に含めてみたが、最終的には「液晶やプラズマを買っても当たり前すぎるし、リアプロのほうが、なにかと話のネタになりそうだ」という、きわめてライター的な判断を下してしまった。そのため、ほかの人にまで同じ選択をすすめようとは思わない。ただ、詳しくは後述するが、リアプロの“特定の視聴条件下での画質”が自分の好みに合致している点も、純然たる理由の1つではある。
また、プロジェクションテレビの本来の優位性を生かすなら、50型ではなく、60型(KDS-60A2500)のほうを購入すべきだろう。しかし、写真のとおり、リビングの幅がさほど広くなく、プロジェクターの試用などでスクリーンを使ったり、掃除を行う際の移動も考えて、左右の空間に余裕が持たせられる50型を選んだ。本体は幅118センチ(60型は141.3センチ)、質量はなんと34キロ(同44キロ)に収まっているため、キャスターさえあれば、かなり容易に移動できるだろう。
今回は50型1本に集約という話なので余談ではあるが、こうした大型テレビが移動できない場合でも、スクリーンとの共存が決して不可能なわけではない。うちの場合だと、ポールを手前に動かせばいいし、もっと簡単にすませるなら、いわゆる「石膏くぎ」(日軽パネルシステムのマジッククロス8など)の天井フックタイプと、軽量なペーパースクリーンを組み合わせれば、壁から離れた位置へも容易にスクリーンを吊るせる(ただ、利便性を考えて巻き上げ式を選んだ場合は80型タイプしかないので、50型との差別化はあまり図れないのが難点だが)。ほかに、立ち上げ式のスクリーンを利用する手もあるだろう。
テレビ台は、画面の中心をリクライニングシートに座ったときの視点の高さ(90センチ)に合わせるため、36〜38センチ以下の高さのものを探した。また、前述のとおりキャスター付きが望ましく、さらに、センタースピーカー(高さ18センチ)も収納したい。残念ながら純正オプションのフロアスタンド「SU-RS11M」は、これらの個人的要求をいずれも満たしてくれないようだ。いろいろ探したところ、某テレビ局系通販会社の取扱商品で、最適なものが見つかった。幅120×奥行44.5センチで、高さはキャスター込みでも37.5センチ、棚の内側の高さは19センチと、まさにうってつけのテレビ台だ。重量28キロは若干の計算外だったが……。
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