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高機能シェーバーが変える、貴重な“朝の3分間”──フィリップス「HQ9190CC」レビュー(3/3 ページ)

» 2006年12月04日 18時43分 公開
[岩城俊介,ITmedia]
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よく剃れたと錯覚しがちな“肌のヒリヒリ感”

photo 「3面を密着させ、くるくる回転させながら軽く動かす」のが効率よく剃るコツ

 音以外にもう1つ、“肌のヒリヒリ感”もよく剃れたと錯覚してしまいがちな点。このヒリヒリ感はシェーバーの刃によって肌を傷つけてしまったために生じるもの。ヒゲは剃れたのかもしれないが、同時に肌も傷つけていたということになる。

 そのために、すべりをよくし、剃りによる肌荒れ/ヒリヒリ感を防ぐアフターシェーブローションのようなものも必要だった。思えばそのヒリヒリ感もいわゆる“つきもの”だったのだが、痛いのを今までなぜ我慢していたのか。改めて、肌を傷つけずに深剃りできるならばそれにこしたことはない。

 肌への設置面積が広いHQ9190CCは、ゆっくり腕ごと回転させながら、ほどよい力で肌に当てて剃っていくのがコツだ。ゆっくり回しながら動かすことで3次元サスペンションが有効に動き、クセヒゲもとらえやすくなる。

 このHQ9190CCを導入後、アフターシェーブローションはほぼ使わなくなった。剃り後のヒリヒリ感が生じなくなったからだ。ローションを塗る時間とそれが付いた手を洗う時間も短縮できることになる。

 無精ヒゲがそれほど伸びていない平日の朝であれば、ヒゲ剃りは1分以内に完了。終わったら“ジェットクリーンシステム”にセット。ほとんど気にせず、洗浄と充電を勝手にやってくれる。

 ここで登場するジェットクリーンシステム。今回の導入にあたって最も期待していた機能だが、結論から述べてしまうと“思わずにんまり”するほど便利だ。

 使用後、電動シェーバーの内部には剃ったヒゲくずが残る。一般的に内部の掃除など、週1回程度行っていれば“よく掃除している方”ではないか。外刃を外したらボロッと大量のヒゲくずが洗面台にこぼれ落ちる……そんな経験は電動シェーバーユーザーなら誰にもあるはず。この掃除は思いのほか時間がかかるし、たいていは朝の急いでいるときだったりするので、余計に面倒と感じてしまう。

3gp movie自動的に内部の汚れを洗浄し、清潔に保つジェットクリーンシステム(クリックで動画再生/3gp形式/約3.5Mバイト)

 ジェットクリーンシステムで、この面倒は一気に解消する。毎回、使用後にホルダーに本体を戻して「洗浄オン」スイッチを押すだけ。一定時間おきにホルダー下降→洗浄液につけて洗浄→ホルダー上昇→乾燥→ホルダー下降→洗浄……を何度か数分間繰り返して洗浄する仕組みだ。

 ホルダーの「CLEAN」ランプが点滅から点灯に変わると洗浄が終了し、同時に充電も行われる。もちろんこの動作を見守っておく必要などはなく、すべて自動である。次の日の朝は、前日と同じく清潔&満充電状態でびしっと決められる。

photophoto 内部に残るヒゲくず(左)が、ジェットクリーンシステムでさっぱりきれいになった(右)
photophoto クリーニング室に注いでおく純正のクリーニング液「HQ200」は、使用シーンにもよるが最大2週間ほど使用可能。ボトル容量は300ミリリットル、クリーニング室に約150ミリリットル入る。そのためだいたい1カ月おきにボトルを買い足していく計算だろうか。なお、HQ200は家電量販店などで650円ほどで買える(左)。洗浄後のクリーニング液。ヒゲくずが下に貯まっているのが確認できる。本体内部のヒゲくずがきちんと洗浄された証拠だ(右)

 男性会社員が朝のシェービングにかける時間は、平均して約3分から5分ほどだという。そのほか、洗顔や整髪、歯磨きなど含めると、洗面所にいる時間は意外と長い。

 “朝の数分”を短縮できうるハイエンドシェーバー。ちょっと高い投資となるかもしれないが、その効果は使い始め初日からじわじわ出ることを実感できると思う。そして、アゴに手を添えるとおそらく毎日、こうつぶやくようになる──「うーん、○○○ム」と。

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