3位 有機ELと2Gメモリで魅力アップ――「ZEN STONE PLUS」
7位 “ソニー対キヤノン”再び。AVCHDカメラの最新2機種を比較する(前編)
8位 10万円切った42型プラズマテレビ、バイ・デザインから
9位 東芝「REGZA」に倍速駆動の“リミテッドエディション”登場
先週の1位は小寺氏のコラム。そろそろ「次世代」という響きが似合わなくなってきた感もあるBlu-ray DiscとHD DVDがなぜ、なかなか普及していかないのかという題に「5つの理由」という形で解答を示している。
個人的には以前から、これらの新メディアがDVDと同じペース、同じ規模、同じスピードで普及するとは思っていなかったし、いまもその考えは変わらない。DVDの登場時にはテープからディスクへの物理的なメディアチェンジも伴ったが、次世代DVDへの移行にそれは伴わない。条件が同じでない以上、同等の普及スピードは出ないと考える方が自然だろう。
ただ、次世代DVDが必要とされていないかといえば、そうではないと思う。DVDとは違ったペースで次世代DVDは普及していくと筆者は考える。
DVDは登場時、次世代の録画メディアであり同時にパッケージメディアであったが、現在、録画については「まずHDDに録画」が一般的であり、メディアへの書き込み頻度は明らかに低下している。次世代DVDが「1枚のメディアにハイビジョン映像が○○時間録画できます」と宣伝したところで、HDDの利便性がはるかに上回っている以上、それほど大きな訴求力は持たない。映像のバックアップ、ライブラリ化にしか用いられなくなるのがオチだ。
国の方針としてテレビ放送がデジタル化し、ハイビジョン映像の絶対量が増えれば、近いうちにハイビジョン映像は当たり前のものになる。それはつまり、テレビゲームやパッケージソフトも含め、テレビを表示装置として利用するサービス/ソフトが、ハイビジョン化を迫られると言うことだ。無料で見られる(CMは入るが)テレビ放送よりもきれいに見えないゲームや映像ソフトを誰が買うのか?
そうなると、次世代DVDの牽引役は実はプレイステーション3でもハリウッドのメジャー作品でもなく「地デジ」だったということになる。次世代DVDの最大の特徴が美しい映像である以上、これまでのテレビ放送やDVDとは一線を画する映像が存在し、すでに見る手段も確立されていることをまずは消費者に体感してもらわなければならない。ハイビジョン映像が利用者にとって当たり前になってからこそ、次世代DVDはその魅力をアピールすることができるのだから。
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