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写真で見る“カスタマイズイヤフォン”「SE-CLX9」フォトレビュー

» 2007年10月09日 21時10分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

 東北パイオニアが11月下旬より販売開始する「SE-CLX9」は一風変わった特徴を持つインナーイヤーイヤフォンだ。製品を販売開始に先駆けて入手できたので写真で紹介。

 本製品の最大の特徴は、装着感と音質を利用者にあわせてカスタマイズ可能とした点だ。装着感については耳に触れる部分を耳穴に入れる「チップ」と耳穴のフチに触れる「ホルダー」に分割、それぞれに4種類を用意し、自在に組み合わせる「3次元形状フィッティング構造」を採用している。

photo 「SE-CLX9」。奥は装着感のカスタマイズのみが可能なバリエーションモデル「SE-CLX7」

 チップとホルダーはそれぞれS/M/L/LLが用意され、チップのサイズを上げていくと耳穴へねじ込む感覚が強くなり、ホルダーのサイズを上げていくと、耳へおしつけて装着するような感覚が強くなる。

photophotophoto チップMとホルダーMの装着時(左、中)、上段が耳中へ押し込む「チップ」で下段が耳穴のフチに触れる「ホルダー」

 KOSSの「KOSS The Plug」やShureの「E2c(ウレタンフォーム利用時は特に)」のような高い密着感を求めるヒトには「チップLとホルダーS」、BOSEの「Bose in-ear headphones」のようなソフトな装着感を求めるヒトには「チップSとホルダーL」のように、耳穴と耳それぞれのフィット感を独自に調整できるのはありがたい。

 チップとホルダーはそれぞれ、イヤフォン用イヤーパットとしては一般的な素材である柔軟性の高いシリコンが利用されており交換も簡単だ。ただ、ホルダーは左右が決まっているので紛失しないようにしたい。

photophotophoto チップ/ホルダー交換の手順
photophotophoto チップLL/ホルダーLLを装着(左、中)、チップM/ホルダーMを装着したものと比べると違いがよく分かる
photophoto 装着例。チップM/ホルダーM(左)、チップLL/ホルダーLL(右)

 もうひとつの大きな特徴が音質のカスタマイズだ。本製品は高温部の繊細さが特徴的なバランスド・アーマチュア式のドライバーを採用しているが、ドライバー上部に位置するノズルを交換することで、音質特性の変化を狙える。詳細なデータは公開されていないが、交換することで中〜高域の出力音圧レベルが変化する。

photo ノズル交換での音質変化(概念図)

 チップ/ホルダーの交換に比べてノズルの交換はやや手間がかかる。交換の際にはチップとホルダーを取り外した後にメタル製リングを回転させ、ノズルを取り外し、任意のノズルに交換する。なお、ノズルには左右があるほか、位置決めを行う溝にあわせてセットしないときちんと固定されないので注意したい。

photophotophoto ノズル交換時にはチップとホルダーを取り外す(左)、ノズルは位置決めを行う溝にあわせてセットする(中、右)
photo 左からHigh Tune1/High Tune2/Standard/Bass Tune1/Bass Tune2の5種類のノズルが付属する
photo 手前はノズル交換機構が省かれている「SE-CLX7」。キャップ部分の素材も異なる(SE-CLX7は光沢処理の施された樹脂、SE-CLX9はアルミ)

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