1位 贅沢なパーソナルサイズ、初の有機ELテレビ「XEL-1」(前編)
3位 贅沢なパーソナルサイズ、初の有機ELテレビ「XEL-1」(後編)
4位 探し物はなんですか? 見つけにくい時は「どこいっ太郎」
5位 デジタル分野総ナメ――「2007年デジタルトップ10」
7位 10万円以下で買いたい“チョイ上”デジ一眼アクセサリー
先週は有機EL関連の話題が上位を独占した。ソニーが発売した初の有機ELテレビ「XEL-1」のレビューが1位と3位で、2位には東芝の「有機ELテレビの発売を延期」というニュース。新しい薄型テレビに対する注目度の高さを改めて示した。
さて、XEL-1の価格だ。20万円という定価についてはさまざまな意見があると思うが、レビューやインタビューを通じてXEL-1を触りまくった立場で率直な意見を述べるなら、「安くはない、安くはない……でも、これもアリ」という感じ。
確かに、ほかの卓上テレビやポータプルDVDプレーヤーが数万円で手に入ることを考えると、同じような使い方をするものに20万円という値付けは高い。一方、これまでに有機EL開発にかけたコストを考えれば20万円の1機種だけで回収するのは到底無理な話で、ソニーとしてはいくらに値付けしても「採算性度外視」である。だから「商品のバリューで値段を決めた」(同社)という。
ソニーのうまいところは、新パネルで注目を集めつつ、デザインや質感を組み合わせて訴求したことだ。片側のアームで支える構造、シルバーとブラックを組み合わせたシックなボディカラー、そして薄い筐体に詰め込まれた機能など、製品としてのバリューを持たせることで、家電量販店より洒落たセレクトショップなどが似合いそうな“贅沢品”に仕立てた。セレクトショップに並べられても、きっと飛び抜けて高価に見えたり、逆に見劣りすることはないだろう。
おりしも2007年は、薄型テレビがインテリアとの融合を目指してさらなる薄型化を模索しはじめた年だ。シャープの次世代液晶をはじめ、10月のCEATEC JAPANで公開された日立とビクターの薄型液晶が注目を集めた。そしてシャープが「AQUOS」の“壁掛け”を全面に押し出したTV CMを展開するなど、ちょっと贅沢に思えてもスマートなテレビが受け入れられる時代になってきている。追い風とも思える状況のなか、20万円の卓上テレビはどの程度市場に受け入れられるのだろう。
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