iPhoneを手にしたら、専用アプリをダウンロードして遊んでみたいっ、というわけで、今回はAppStoreである。が、その前にちょいとiTunesの話。iTunesはもともとジュークボックスソフトであり、その後iPodが登場して、iPodに曲を転送したりiPodを管理するための機能が加わり、やがて、映像を扱うようになり……今ではiPhoneのバックアップや各種データの転送まで(しかもiPhone 3Gのアクティベーションまで)幅広く扱うようになった。
よってiPhone 3Gを使うにはiTunesが欠かせない。というか、iTunesがあれば全部やってくれるのである。
まずは基本中の基本であるiTunesの話。バージョンは最新の7.7にすること。
iPhone 3GをiTunesにつなぐと、iPhone 3Gのバックアップが行われた後にiTunesの同期がとられる。同期作業で曲や映像、写真、スケジュール、アドレスブックなどが互いにシンクロするわけだ。つまり、PC上でアドレスブックを編集しても、iPhone 3G上でアドレスブックを編集しても、両者をつなげば内容は一致する。
iPhone 3Gでできるのは曲やアプリの購入、アドレスブックやスケジュールの入力・編集。PC上ではそれに加えて曲のリッピングなどが行えると若干の違いはあるが、iPodのときと同様、基本的にはiPhone 3Gに入れるデータはPCで用意しておいてね、と。単体で使うことが基本の「ケータイ」とは感覚的に違うわけだ。
iTunesはもともとCDをリッピングしたり曲をiTunes Storeからダウンロードしてライブラリを作るジュークボックスソフトなので音楽系の機能は充実しており、曲の扱いは極めて柔軟だ。しかも「着うたフル」よりビットレートが高くて(高音質といっていいかと思う)安い。
iTunesStoreでは一曲150〜200円くらい。例えば、椎名林檎の「りんごのうた」はiTunesStoreだとDRMなしのより高音質バージョン(iTunes Plus)で「200円」。「着うたフル」で買うと「388円」。価格が全然違う。
さらにiTunesStoreで買った曲は複数のiPodに自由に転送できる。図では1つのiTunesにiPod touchとiPhone 3GとiPod nanoの3台を同時につないでいるが、どちらにも同じ曲が入っている。iPodを買い換えたり買い増したからといって、余計な手続きは不要だ。音楽を聴くという面でいえば、圧倒的にケータイよりiPhone 3Gの方が安くて便利なわけである。
左の「Store」の欄には「iPhone上で購入したもの」、「iPod touch上に購入」、という2つの項目があるが、iPod touch上で購入した曲も、同期するとちゃんとiPhone 3Gにも入る。
さらに、iTunesStoreで購入した曲はその一部を抜き出して着信音として(要するに「着うた」ですな)使える……が、日本では7月15日現在、まだサービスがはじまってないようだ。これは残念。
でも、自分で着信音を作りたい人には、有料無料を含めていくつかのiPhone 3G対応着信音作成ソフトが出ているし、着信音のファイル形式が分かっていて、多少知識があれば自作もできる。
着信音を用意すると、iTunesの「着信音」に追加される。映像も、日本のiTunesStoreで購入できるものはミュージックビデオが中心で限られているが(アメリカではテレビ番組や映画、さらに映画のレンタルもはじまっている)、iPhone 3Gで再生できるファイル形式とサイズなどの制限を知っていれば、自前でいくらでも用意できる。
そこにはPCベースならではの柔軟さがあるので、その気になれば簡単にいろいろできちゃうのだ。
ここまで書いてて思ったけど、iPhoneの話になると、ついつい「ケータイ」と比べちゃいますね。
で、iPhone上でも曲は変えるが、購入できるのは「iTunes Wi-Fi Musicstore」。つまり、Wi-Fi環境(無線LAN環境)下でしか使えない。さらに、買えるのが音楽だけでビデオクリップなどは買えない。そういう制限がある。買える曲の価格やクオリティはiTunesStoreとまったく同じだ。
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