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» 2009年01月06日 13時24分 公開

CESで新たな展開――パナソニックの「3Dシアター」戦略を聞く2009 International CES(3/3 ページ)

[本田雅一,ITmedia]
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――提案内容はパナソニック独自で開発しているのでしょうか? BDAへの提案は単独になりますか?

小塚氏 現在、BDA内の家電メーカーや映画スタジオとは積極的に情報交換を行なっております。提案方法にはこだわらずに、最適な方法で進めたいと思っています。

――デモ映像はメインストリームが40Mbps、サブストリーム20Mbpsをピークビットレートとして設定しているとのことですが、映像トータルではBDの規格上限である40Mbpsを超えてしまいます。2D映画と同じ画質を実現できる反面、情報量が多すぎて対応できないLSIも出てくるのではないでしょうか?

photo パナソニックが考える家庭用3Dシアターシステムの概要

小塚氏 各社、すでにBlu-rayプレーヤーを販売しており、使用しているLSIも異なります。ビットレートなどの具体的な数値は、スタジオを含めて画質を評価した結果で決まってくると思います。

 基本的には3Dで制作したタイトルを2Dで見ることができるような規格が望ましいと考えていますので、3D版が2D専用版と比べて映像体験のレベルが落ちてはならないと考えています。

 実際に流通し始めると、スタジオも販売店も3Dと2Dの2つのタイトルを別々に売ることは難しいでしょうから、何も考えずに3D版を買ってもらえば、2Dタイトルとして楽しんでもトップレベルのクオリティーを持っているべきと考えています。

 パナソニックとしては、現在のビットレート40Mbpsをキープした、40Mbps+20Mbpsでデモをしています。とはいえ、パナソニックの製品以外にも、いろいろな再生環境がありますから、今後、テストを重ねながら慎重に検討していくことになります。

――もっとも、最近のシステムLSIであれば、H.264のフルHD映像を2本同時にデコードが十分に可能なパフォーマンスは持っていますから、能力的な問題は最終的に起きないのではないでしょうか?

小塚氏 既存のプレーヤーをソフトウェアアップデートで3D化できる保証があるわけではありません。HDMIの規格策定なども作業としては残っています。実際に商品化する場合は、3D対応プレーヤーの開発をきちんと行わなければなりません。例えばメニューなどを3D化するには、従来の2倍のフレームを描画しなければなりませんから、内部の伝送帯域などを強化しなければならないでしょう。そうした細かい部分まで含め、どのメーカーもきちんと実装できるように扱いやすい規格にしなければなりません。

 パナソニックでは、3D映画のパッケージを規格化します。そして3Dに対応する商品の開発も進めています。さらに制作現場でも3D映像に取り組み、オーサリングまでを一貫して行います。

――実際に製品化が行われるのはいつ頃でしょうか?

小塚氏 まだ規格化が正式に決まっていないため、なんとも言えないのですが、おそらく2010年には最初の製品を披露することができるでしょう。


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