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» 2009年02月24日 22時40分 公開

小さく、速く、多機能に――進化したパナソニック「DMR-BW950」(前編) (2/3)

[坪山博貴,ITmedia]

手間いらずのワンセグ持ち出し

 では、新機能から見ていこう。付加機能ながら多くの人にとって魅力的な新機能が、「ワンセグ持ち出し」だ。設定で「ワンセグ同時録画」をオンにしておくと、地上デジタル放送録画時に自動でワンセグ放送も録画し、SDメモリーカード(アダプター使用でmini SDやmicro SDも可能)にダビングして携帯電話やポータブルワンセグテレビなどで再生できる。その際、2番組同時録画も行える。

photophotophoto ワンセグ同時録画の設定。ワンセグ同時録画は入か切の設定のみで録画予約単位などでの設定はできない。もっとも1時間で120〜140Mバイト程度の容量なので、HDDが大きく圧迫されるということにもならないと思われる(左)。本体のメニューやSDカードのメニューからワンセグ録画ファイルをダビングできる

 同様の機能は、ソニーの「BDZ-X95/100」、「BDZ-A70」が「おでかけ・おかえり転送」として実現しているが、異なるのはこれらがすべての放送をモバイル機器向けに録画ファイルを変換することでポータブル機器への転送と再生を可能にしているのに対して、本機はあくまでワンセグ放送を録画している点だ。当然、ワンセグ放送自体が行われていないアナログ放送やBSデジタル/CS 110度デジタル放送は録画できず、変換する機能もない。その代わり、録画した番組はフルセグの地上デジタル放送とは別扱いであり、ワンセグ録画ぶんにもダビング10が適用される。用途を考えれば10回ダビングできればまず困ることはないだろう。画質や音質ではソニー製品に有利な点もあるが、本機の方が扱いが容易で手軽と感じる人は多いと思う。

 SDメモリーカードに対しては、「SD-Video ISDB-T Mobile Video Profile」でダビングを行うため、多くのワンセグ録画に対応する携帯電話で再生できる。携帯電話ではmicroSDカードが主流だが、アダプターを使って本機のSDメモリーカードスロットに装着可能。ダビング速度も高速だ。例えば30分番組だとデータサイズとしては70Mバイト程度になるが、SUNDISK製の2Gバイト microSDカードを使って大体40秒もあればダビングが完了した。

photophotophoto 持ち出せる番組の一覧(左)。複数番組の一括ダビングも可能だ。ダビング先を選択(中)してダビング開始(右)。2Gバイト microSDカードに30分番組をダビングしたところ、約40秒で完了した。ダビング実行中は経過や完了までの目安時間が表示される

 なお、microSDカードを装着したままの携帯電話をUSB接続することも可能だが、この場合、ほとんどの携帯電話がUSB1.1接続となるため、ダビング速度は遅くなる。試しに手持ちの「P905i」をUSB接続してみたところ、30分番組のダビングに3分50秒程度を要した。

 USB接続のメモリーカードリーダーを利用する場合、SDMI対応の製品が必要になる。一般的にはSDオーディオ対応といわれるものだが、あまり数は多くないので、SDメモリーカードへの変換アダプターを購入するほうが正解だろう。

 注意点としては、フルセグ録画分とワンセグ録画分はダビング回数は個別に管理されているが、録画番組としての管理はフルセグ録画分で行われる点だ。したがってフルセグ録画分を削除したり、10回目のダビングで消去されてしまうとワンセグ録画分も消去されてしまう。ワンセグ録画はすべての地上デジタル放送録画で行うか行わないかの設定しかできないこともあり、確かにこの方が分かりやすいとは思うが、積極的に活用したい人はしっかりと仕組みを把握しておいた方がいい。

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