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インタビュー
» 2009年03月19日 08時30分 公開

話題のSNS名刺「Poken」創業者が語る、「人になじむテクノロジー」(前編) (2/3)

[林信行,ITmedia]

――Pokenは、そもそもどんなきっかけで生まれたのでしょう?

ドトリオ氏: 数年前MBAを取得するために大学院へ戻りましたが、そこで出会った人々は、皆、重要な友人であり、そのつながりは重要なビジネスネットワークでもあります。ところが、いざ、彼らに連絡を取ろうとすると、人によってfacebookでつながっていたり、LinkedInでつながっていたり、Skypeでつながっていたりといった具合で、どのSNSであろうと、1つでは私の交友関係を網羅してくれていなかったのです。

 そこで「ここに何かチャンスが眠っているぞ」とひらめいたのです。その溝を埋めてくれるツールがつくれるんじゃないかと思いました。これがすべての出発点です。

 もし、突然、友人に連絡を取りたくなったとき、それぞれのSNSにログインしては、そこに友人がいるかを探すのではなく、友人の総覧を見れる場所を用意して、そこからどのSNSを使って連絡をとれるかを確認して、それを使う、という流れを生み出したかったわけです。

photo マスコット同士の手を軽く触れさせる、これがPokenのあいさつ

パートナーと日本にマッチしたサービスを

――Pokenはあのデバイスではなく、SNSのネットワークとも言えるサービスをビジネスにしようとしているのでしょうか? それにしては、まだ日本語のローカライズが追いついていないだけではなく、Webページの構成やデザインがわかりにくく、サーバーもここ数日の話題で反応が鈍くなっている印象がありますが。

ドトリオ氏: 日本語については、今、ローカルパートナーが急ピッチで進めているので、日々、変化が見られることでしょう。つづいて、わたしたちのビジネスモデルについてお話しましょう。

 最近のIT系ベンチャーの多くは、オンライン広告を収益の柱に据えています。ですが、Pokenを使うユーザーに対して「連絡先の情報を見に来た先に広告が表示されている」ことが良いことなのかなどを考慮し、わたしたちは広告以外のものを収益の柱にしていこうと考えてました。

 結果的にPokenデバイスというハードウェアを手掛けることになったので、当面はその売り上げが収益の柱になると思っていますが、それだけではありません。今後、さまざまな新しい展開ができると思っています。

 Webページついて、その分野が私たちが得意とするものではないことは自覚していますし、今後もすべてのPokenユーザーに使ってもらおうとも考えていません。実はパートナー企業に、Pokenのサイトを運用してもらおうと考えているのです。このページは、Pokenを使うすべての人がまずアクセスするサイトなので、Pokenが成功すればそれなりのトラフィックを集めることができると思います。

 それなりに負荷もかかるかもしれませんが、そうした負荷増にも対処できるようなパートナーを探しています。結果的にパートナーはSNSサービスになるかもしれませんし、ポータルサイトになるかもしれません。1社だけではなく、複数社と組むことで、ユーザーが自由にサイトを選べるようにしても良いかも知れませんね。

 おそらく、運用についてはパートナー企業に任せた方が、国ごとの独特なニーズに対しても上手に対応できるとと思っています。

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